フリップフロップ回路
1. フリップフロップ!
使われる場面によってはレジスタ (register) とも言われ。コンピュータの主記憶装置やキャッシュメモリ、レジスタを構成する基本回路の一つです。フリップフロップで構成するRAMをSRAMと呼びます。
フリップフロップはその構造上揮発性で、情報は通電中のみ保持され電源が遮断されると保持していた情報は失われます。
フリップフロップの語源はシーソーの左右の傾きやビーチサンダルを履いたときの音のパッタン・パッタンの擬音から名付けられたもので、方向転換や態度や決定の転換なども意味するそうです。
2. シュミレート!
図1の回路は一般的にフリップフロップ回路の説明をする際に使用されるもので、消費電流を計算すると1ビットの情報を保持するのに常時5.35mAの電流が必要です
このままだとバッテリー駆動のトイラジコンにとってecoじゃないので消費電流1mA未満(電源電圧3.3V)で1ビットの情報を保持出来るか、iPadのアプリ「iCircuit」を使って図2通りシュミレートしてみました。
○シュミレートの結果
青トランジスタのコレクタ電圧が「3.05V(High)」の時はN-chMOSFETがON(ドレイン・ソース間が通電)し、LEDが点灯します。
またLED消灯時の1ビットの情報を保持するのに必要な電流は350μA=0.35mAと、目標の1mA以下になりました!
3. 回路
品名 | 数量 |
スライドスイッチ(SS-12E01G3) | 2個 |
NPNトランジスタ(2SC1815) | 2個 |
Nch-MOSFET(2SK4017) | 1個 |
LED(LLED-W301) | 1本 |
抵抗(15Ω) | 1本 |
抵抗(10kΩ) | 2本 |
抵抗(100kΩ) | 2本 |
4. 実験!
図4の回路に3.3Vの電源を供給した状態が図5です。
○左のスライドスイッチ
○右のスライドスイッチ
○左右のスライドスイッチ
の順にOFFにすると消灯したままになります。
5. まとめ
これでコントローラーのボタンを押し続けなくてもラジコンのヘッドライトを点灯(消灯)し続けられます!
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