NOBのArduino日記!

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趣味は車・バイク・自転車・ラジコン・電子工作です。

焦電型赤外線センサーモジュールの使い方(SB412A)

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焦電型赤外線(人感)センサーモジュール(SB412A)
 
先日秋月電子通商さんに行った時に買って来た人感センサーを使ってみました!

1. 人感センサーとは

1.1 人感センサーの動作原理
 生物が発する赤外線エネルギーの分布をIR(Infra-Red)パターンとしてPIR(Passive Infra-Red)センサーで感知し、IRパターンに急激な変化が起きるとON信号(Highレベル電圧)が出力されます。
 この論理信号をArduino等のマイコンに読ませる事で例えば人や動物が近づいて来た時に照明を点ける等のアクションを行う事ができる様になります。

1.2 SB412Aの特徴
 SB412A-01-012(SB412Aと記載)は、フレネルレンズ・PCB・およびいくつかの抵抗と、焦電型赤外線センサー(PIRセンサー)としてAM412を搭載しデジタルセンサーモジュールです。
 非常に小型で有る事から狭いところにも設置することができます。
 また検知出力保持時間の調整ができます。

1.3 SB412Aの仕様
 SB412Aの仕様は表1の通りです。
 
表1:SB412Aの仕様
項目 内容
電源電圧 3.3V~12V(3.3VのLDOによりモジュール内部で安定化)
待機電流 12μA(typ.)
最大検知距離 3~5m(気温等の環境条件によります)
検知角度 100°
検知出力保持時間 約5秒~60分
出力 基板上の20kΩの直列抵抗を介し検知時H(3V)レベル出力
モジュールの基板サイズ 18×10mm
               
1.4 SB412Aの外観・寸法・端子図
 SB412Aの外観・寸法・端子は図1の通りです。
 ピンヘッダーは初めからはんだ付けされており、ピン間隔は2.54mmとそのままブレッドボードにさして使えます。
 
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図1:製品外観写真・寸法・端子図(実測値)
 
1.5 SB412Aのモジュールの中身
 参考にSB412A人感センサーモジュールの内部回路図を図2に、ON時間表を表1に示します。
 図1右図の中央についているプラスねじが、図2のR7(可変抵抗)でこのねじを時計回りに回すことで51kΩから300kΩまで抵抗が増大し、約10秒~60分のON時間を設定する事が出来ます。
 実際に使った感じでは5秒(24kΩ)から設定できる様です。
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図2:SB412Aモジュールの中身
 
表1:ON時間表
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2. 実験!

2.1 配線図
 図1の「端子図」を参考にfritzingを使って回路図を図3の通り描いてみました。
 
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図3:ブレッドボード配線図
 
※SB412Aの出力は3V,12μAと非力なのでトランジスタ(2SC1815GR)1個使用してもLEDは十分光らせられません。
 ダーリントン接続 したトランジスタ(2SC1815GR)であればLEDを光らせる事は出来ますが配線が複雑になってしまいます。
 少しオーバースペックですが3Vで2A流せるMOSFET(2SK4017)を使用しました。
 
2.2 実際の配線
 配線図を元にブレッドボード上に実際に配線したものが図4です
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図4:実際に配線してみました
 
2.3 実験!
 図4回路に直流5Vを供給した状態が図5です。
 人感センサー(SB412A)の前に指を近づけてみた所、無事LEDが5秒位点灯してから消えました!
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図5:人感センサー(SB412A)実験成功!

3. まとめ

 このSB412A人感センサーは電源電圧も3.3~12Vと幅広く使え、またON時間の調整もネジを回せば簡単に出来るので便利でした!
 
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