5.0V降圧DC-DCコンバータ(M78AR05-0.5)
昨日の3.3V仕様の記事と写真が全て一緒に見えますが、なんと同じアングルで5.0V仕様にして全て取り直しています!※文書はほぼ使いまわしです
と言う事で5Vのスイッチング方式のレギュレータを使ってみました!
1.DCDCコンバータ
1.1 M78AR05-0.5とは
Minmax Technology製の超高効率DC―DCコンバータです。
なんと6.5~32Vと言う広範囲の電圧から5V(500mA)を簡単に作ってくれるという優れものです!
また入手性については安心の秋月電子さんで販売されており安泰です
1.2 仕様
「M78AR05-0.5」DCDCコンバータの仕様及び特徴は表1の通りです。
リニア式レギュレータの効率は30~50%(電圧差が少ない場合は90%程度の効率が出る場合もあります。)と言われていますが、このスイッチングレギュレータの効率は86~94%と超高効率です!
項目 | 内容 |
方式 | 降圧コンバータ |
入力電圧範囲 | DC6.5V~32V |
出力電圧 | DC5V/0.5A |
サイズ | 11.5×7.55×10.2mm |
特徴1 | 超高効率:86~94%(スイッチング周波数330kHz ) |
特徴2 | 連続短絡保護回路 |
特徴3 | サーマルシャットダウン機能内蔵 |
特徴4 | 2.54ミリピッチのユニバーサル基板に手はんだで実装可能! |
※電圧の出力先にどうしてもコンデンサーをつけたい方は、仕様書で220μF以上は使っちゃダメとの事なので、容量性の負荷も含めて注意が必要です。
1.3 端子図
「M78AR05-0.5」の外観及び端子図は図1の通りです。
端子の真ん中をGNDに接続し写真向かって左ピンが入力 右が出力と、使い方は至ってシンプルです!
2. 回路
図1端子図を元にブレッドボード上に図2の通り配線しました。
電源には3~18Vまで作れる安定化電源を使用しました、右下の赤線・黒線が電源で、それぞれ+と―です。
入力電圧+は下の赤いライン上に接続され、中央のDCDCコンバータを通過し5Vに降圧されて出力されます。
GNDである-は上下の青いライン上にDCDCコンバータでバイパスして接続されています。
図2:ブレッドボードで降圧回路
3. 確認!
図2の回路が正常に動作していれば、下の赤いラインに規定値以上の電圧を入力すれば、DCDCコンバータによって5Vに降圧され上の赤いラインに出力されます。
テスターを使って入出力電圧を確認してみました。
3.1 入力電圧5V
無理とは思いますが一応確認です。
「5V」入力で「4.378V」と5Vには足りません。
図3:入力「5.007V」、出力「4.378V」
3.2 出力電圧5Vでる最低電圧
図3から徐々に入力電圧を上げたところ「5.452V」で出力電圧「4.997V」で安定しました。
図4:出力「4.997V」、入力「5.452V」
3.3 規定の最低入力電圧4.75V
仕様書の入力下限電圧「6.5V」では当然ですが「5V」出力でした。
図5:入力「6.50V」、出力「4.998V」
3.4 入力電圧17.7V!
私の安定化電源が出力出来る上限電圧「17.7V」を入力した結果、出力電圧は「4.999V」でした。
図6:入力「17.7V」、出力「4.999V」
4. まとめ
このDCDCコンバータの仕様書に記載された最低入力電圧は6.5Vで5V出力されるとありましたが、実際に入力電圧を5Vから上げて行き5Vが出力される電圧を確認した所5.452Vから4.997Vが出力されていました。
今回使った安定化電源の上限である17.7Vを加えた時も4.999V出力と、電圧が大きく変わっても出力電圧は安定していて良かったです。※負荷無しでの実験結果です。
前回の3.3V仕様より3~5%程今回の5V仕様の方が効率が良いのでちょっと得した気分です!
励みになりますのでよければクリック下さい(^o^)/