ArduinoUNOが常時出力出来る電流は20mA程度と少ないです。LED(15mA程度)1個を光らせるくらいなら出来ますが、それ以上の電流を必要とする電子部品を動かすには力が足りません。そこで登場するのがトランジスタです。
トランジスタは電流を増幅する部品です。
ベース(図1のB)に入った電流を①式で表されるhFE(hybrid forward emitter)倍に増幅された電流がコレクタ(図1のC)からエミッタ(図1のE)間に流れます。
直流電流増幅率(hFE)=コレクタ電流(Ic) ÷ ベース電流(IB)・・・①式
交流電流増幅率(hfe)=コレクタ電流(⊿ic) ÷ ベース電流(⊿ib)・・・②式
図1:NPNトランジスタ模式図
1.3 ダーリントンとは?
例:Q1のhFE=31.6倍、Q2のhFE=31.6倍、
1.4 アレイとは?
アレイとは、配列(する)、整列(させる)、大群などの意味を持つ英単語です。
※SIP8Pin:SIP(Single Inline Package)パッケージの片側一列に足を8本出したもの
1.5 STA301Aの使い方
また+側に接続した負荷(今回はLED)の-側を3,5,7ピンに接続します。
最後に2,4,6ピンにArduinoUNO等の制御信号を入力しますが、そのまま繋ぐとLEDはほぼ光らないので、図4の様に電流制限抵抗を入れる必要が有ります。
電流制限抵抗の値は以下の式で求める事が出来ます。
○電流制限抵抗の算出方法
V:Arduino出力がベースに与える電圧(Highで5V)
Ic:コレクタ電流(4A)
hFE:直流電流増幅率(1000)
と計算できましたが、実際にはコレクタ電流の定格4Aを超えない程度に余裕を見て、1kΩにしておきました。
図4:電流制限抵抗の入れる場所
2. プログラム
プログラムの内容としては、0.5秒周期で2~4番ピンが順番にHIGH(その他はLOW)となります。
void setup() { for (int i = 2; i <= 4; i = i + 1) { pinMode(i, OUTPUT); } } void loop() { for (int i = 2; i <= 4; i = i + 1) { digitalWrite(i, HIGH); delay(500); digitalWrite(i, LOW); } digitalWrite(3, HIGH); delay(500); digitalWrite(3, LOW); }
図1:プログラム例
3. 実験!
※STA301Aには図3端子図の通り、既に2つのプルダウン抵抗が内蔵されておりますので回路がシンプルに作れて便利です。
3.1 回路図
図5:STA301Aを使ったLチカ回路図
3.2 実際に回路を組んでみた
図5を元に実際に接続した回路です。
図6:実際の回路
4. まとめ
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