size関数
setup関数を持つプログラムでは、size関数はsetup関数内のコードの最初の行でなければなりません。
組み込み変数の幅と高さは、この関数に渡されるパラメーターによって設定されます。たとえば、実行サイズ(640、480)はwidth変数に640、height変数に480を割り当てます。
size関数が使用されない場合、ウィンドウには100 x 100ピクセルのデフォルトサイズが与えられます。size関数はスケッチ内で一度しか使用できず、サイズ変更には使用できません。
processing3では、スクリーンの全面でスケッチを実行するには、古い方のサイズ(displayWidth、displayHeight)ではなく、fullScreen関数を使用します。
最大幅と高さはオペレーティングシステムによって制限され、通常は実際の画面の幅と高さです。いくつかのマシンでは、現在の画面上のピクセル数になることがあります。つまり、ピクセル数が同じであるため、800 x 600の画面ではサイズ(1600,300)をサポートできます。これは大きく異なりますので、探しているものが得られるまでさまざまなレンダリングモードとサイズを試してみる必要があります。
より大きなものが必要な場合は、createGraphicsを使用して、非表示の描画面を作成します。
最小幅と高さは、各方向に約100ピクセルです。
スケッチが異なるマシンで同じに実行されるように、最小サイズを適用します。
レンダラーパラメーターは、使用するレンダリングエンジンを選択します。
たとえば、3Dシェイプを描画する場合は、P3Dを使用します。
既定のレンダラーに加えて、他のレンダラーは表1の通りです。
表1:レンダリングエンジン一覧
項目 | 内容 |
P2D (Processing 2D) | OpenGL互換グラフィックスハードウェアを使用する2Dグラフィックレンダラー |
P3D (Processing 3D) | OpenGL互換グラフィックスハードウェアを使用する3Dグラフィックスレンダラー |
FX2D(JavaFX 2D) | JavaFXを使用する2Dレンダラで、一部のアプリケーションでは高速ですが、互換性のいくつかの特徴があります。 |
PDFレンダラーは、2DグラフィックスをAcrobat PDFファイルに直接描画します。これにより、高解像度の出力や印刷にベクター形状が必要な場合に優れた結果が得られます。ライブラリを使用するには、まずライブラリのインポート→PDFを使用する必要があります。詳細については、PDFライブラリのリファレンスを参照してください。 |
processing3.0では、size関数のパラメータとして変数を使用するには、setup関数の代わりにsettings関数内にsize関数を配置します。
これに関する詳細はsettings関数のリファレンスページにあります。
Processingで使用するsize関数の使い方は以下の通りです。
size(150, 200, P3D); // P3Dレンダラーを指定する
background(153);
// P3Dでは、z(深さ)の値を使用できます...
line(0, 0, 0, width, height, -100);
line(width, 0, 0, width, height,-100);
line(0, height, 0, width, height,-100);
//...と3D固有の関数(box()など)
translate(width/2, height/2);
rotateX(PI/6);
rotateY(PI/6);
box(35);
図2:プログラム実行結果
〇size関数の構文