前回に引き続き今回は初期状態でインストールされているアプリ「超簡単!TWEアプリ」を使って、離れた位置に有るLEDを光らせてみました!
1. 超簡単!TWEアプリ
「超簡単!TWEアプリ」は、図1に示す様にデジタル4ポート、アナログ4ポート、シリアル、I2Cを使用出来るオールインパッケージです。
色々詰め込んだ結果、処理速度や応答性、省電力性は低いそうですが、無線通信を初めて使うには調度良さそうです!
図1:ピン配置図
1.1 設定
「超簡単!TWE標準アプリ」の基本動作は親機・子機間の無線通信です。
その為、端末ごとに親機か子機かを設定する必要があります。
設定方法はモード設定ビットと呼ばれる図1黄色地で示された3つ「M1、M2、M3」を、自分が設定したいモードに合わせて端子をOPENにするかGNDに接続します。
モード別の組み合わせ表は表1の通りです。
M3 | M2 | M1 | モード名 | 受信状態 | 応答 | 電池寿命 |
O | O | O | 子機:連続 | 常時 | 速い | 短い |
O | O | G | 親機:連続 | 常時 | 速い | 短い |
O | G | O | 中継機:連続 | 常時 | 速い | 短い |
O | G | G | 子機:連続0.03秒 | 常時 | 0.03秒毎 | 短い |
G | O | O | 子機:間欠1秒 | 無し | 1秒毎 | 長い |
G | O | G | 子機:間欠受信1秒 | 間欠 | 1秒毎 | 長い |
G | G | O | 未使用 | - | - | - |
G | G | G | 子機:間欠10秒 | 無し |
10秒毎 |
最も長い |
※G:GNDの意味で、電源のマイナス側に接続します。
※O:OPENの意味で、端子は何処にも配線しません。
1.2 親機・子機連続モード使用時の注意点
アナログ入力端子はプルアップされていない為、回路をOPENにしてしまうと周囲の環境の影響で電圧が常に変動し、その結果意味も無くバンバン通信してしまいます。
その為正常に通信が出来なくなってしまう恐れが有り、対策として未使用のアナログ入力(AI)端子は全てVCC(電源の+側)に接続し電圧変動を抑えます。
1.3 中継機
表1を見ると親機・子機の他に中継機と言う物が有ります。
中継機は親機と子機の間に入って通信を中継する事で通信距離を延長する事ができます。中継は1段(1ホップ)です。
1.4 通信速度
その際のボーレート(通信速度)を設定する方法は図1BPS端子をOPEN(何も接続しない)で初期値「115200 bps」となり、GND(電源のマイナス側)に接続すると「38400 bps」となります。
2. 回路
回路図を元に実際に親機・子機のLチカ回路を図3-2,4-2の通り配線してみました。
2.1 子機
図3-2:子機配線後
2.2 親機
子機のデジタル入力1(15ピン)がLOW(ON)になった情報を無線通信で親機が受け取ると、親機のデジタル出力1(3ピン)もLOWとなります。
このLOW信号はPNPトランジスタのベースに伝わり、その結果エミッタ・コレクタ間に電流が流れ、コレクタに接続されたLEDが点灯します。
図4-1:親機回路図
図4-2:親機配線後
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