NOBのArduino日記!

NOBのArduino日記!

趣味は車・バイク・自転車・ラジコン・電子工作です。

オペアンプを使った演算回路(加算回路)

イメージ 1
積分回路
 
 オペアンプを使った加算回路をiCircuitを使ってシミュレートしてみました!
 加算回路はその名の通り入力電圧を足した電圧が出力されると言うシンプルさで分かり易いです!

1. 加算回路

 オペアンプを使った加算回路は図1の通りです。
 図1より、オペアンプ「-」側に複数の電圧源(Vn)からそれぞれの抵抗(Rn)を通過し、抵抗(Rf)によって分圧された電圧が入力します。
 加算回路における抵抗値(Rn,Rf)が全て同じ値であった場合、オペアンプの電源電圧を超えない範囲で複数の電圧源(Vn)の電圧を合計(加算)した電圧(Vout)が出力されます。
 この回路における電圧(Vn、Vout)と抵抗(Rn,Rf)の間には式1の関係があります。
 
イメージ 2
図1:加算回路の各部名称
 
V0ut = -Rf(V1/RV2/RV3/R+ ・・・Vn/Rn)・・・式1
  

2. シミュレート!

 図1の回路について、抵抗値「R1、Rf」を、5、10、20と変え、また入力電圧を0、1、2Vの全組合せで変えた際に出力される電圧を図2、3の通りシミュレートしてみました!
オペアンプの電源:±15V
オペアンプの電源電圧を超える出力電圧は得られません。

2.1 「R1=5,10,20kΩ」
 「R1 = 5,10,20」としたそれぞれの回路に、0、1、2Vの全組合せで直流電圧を入力した条件で図2の通りシミュレートしてみました。
 出力される電圧は表1の通りR1=10kΩで入力電圧合計値を-1倍した値です。この比率は抵抗値Rnに反比例して増減します。
イメージ 3
イメージ 4
イメージ 5
図2:R1=10kΩで、加算した入力電圧を-1倍にして出力
 
表1:図2回路における入力電圧と出力電圧の関係(単位:V)
 入力電圧(V1:V2)  上図出力電圧(V)
(R1=5:R2=10:Rf=10)
 中図出力電(V)
(R1=10:R2=10:Rf=10)
 下図出力電(V)
(R1=20:R2=10:Rf=10)
 0:0   0  0   0.0 
 1:0  -2 -1  -0.5 
 1:1  -3 -2  -1.5 
 2:1  -5 -3  -2.0 
 2:2  -6 -4  -3.0 
  
2.2 「Rf=5,10,20kΩ」
 「Rf = 5,10,20」としたそれぞれの回路に、0、1、2Vの全組合せで直流電圧を入力した条件で図3の通りシミュレートしてみました。
 出力される電圧は表2の通りRf=10kΩで入力電圧を合計後-1倍した値です。この比率は抵抗値Rfに比例して増減します。
イメージ 6
イメージ 4
イメージ 7
図3:Rf=10kΩで、加算した入力電圧を-1倍にし出力
 
表2:図3回路における入力電圧と出力電圧の関係(単位:V)
 入力電圧(V1:V2) 上図出力電圧(V)
(R1=10:R2=10:Rf=5)
中図出力電(V)
(R1=10:R2=10:Rf=10)
下図出力電(V)
(R1=10:R2=10:Rf=20)
 0:0   0  0   0 
 1:0  -0.5 -1  -2 
 1:1  -1.0 -2  -4 
 2:1  -1.5 -3  -6 
 2:2  -2.0 -4  -8 
   

3. まとめ

 加算回路を使えば異なる電圧を足してAD変換一発で合計の電圧を測ったり出来ます!
 
イメージ 1 イメージ 3
励みになりますのでよければクリック下さい(^o^)/

↩【オペアンプを使った便利回路!】目次に戻る