今回はユニバーサル基板にはんだ付けする方法についてご紹介します。
電子工作を完成させる事が目的であって、はんだ付けはその為の手段ですが、はんだ付けが楽しい事からたまにはんだ付けをしたいが為に電子工作キットを作り、その後放置したりと何が目的か分かりません。
1. はんだ付けとは?
はんだとはんだこてを使ってユニバーサル基板等に電子部品・配線等を付ける事です。
※はんだこてのこて先は300~500℃位になりますので触るともちろんやけどします。はんだこてを熱している最中は自分も気を付けるのは当然ですが、子供等が触らない様に注意が必要です。
2. 準備
2.1 ユニバーサル基板
ユニバーサル基板には種類がたくさんあります。
基本的には作りたい電子工作の規模に合わせたサイズを選択します。
主なサイズとして以下4種類が有ります。
Aタイプ:155×114mm
Bタイプ:95×72mm
Cタイプ:72×47mm
Dタイプ:47×36mm
今回は練習に使うので売れ筋のCタイプユニバーサル基板(図2-2)を使って説明したいと思います。これ540円/25枚(21.6円/枚)で買いました。普通Cタイプの基板は100円/枚程度なので図2-1左上と図2-2の基板は激安です。作りも値段なりで良いとは言えません。しかしはんだ付けは普通に出来るので今回の様な練習に使う基板にはうってつけです。
図2-1:各種ユニバーサル基板
2.2 線材
練習に使う線材は、はんだ付けし易いすずめっき銅線が簡単で良いです。
図2-3:すずめっき銅線
図2-4:鉛入りはんだ
2.4 はんだこての温度
今回鉛入りはんだを使用するので、はんだこての温度は320℃も有れば十分です。あまり高い温度にするとはんだ中に含まれているフラックスと言う流動性を高める通称ヤニが短時間で蒸発してしまいイモはんだになり易いので注意が必要です。
図2-5:はんだこての温度は320℃
3. こて先クリーニング
3.1 こて先の汚れ①
一般的に売られているはんだ中にはフラックス(ヤニ)が含まれており、はんだ付けをして行くとこて先にヤニがこびり付き汚れてきます。
この汚れを放置していると汚れが熱を伝え難くする為はんだ付けの作業性が悪くなります。
図3-1:こて先にはんだのヤニが付着
3.2 こて先の汚れ②
ポリウレタン銅線(図3-2)をはんだ付けする際は、はんだこてで銅線表面のポリウレタン被覆を溶かす必要が有り、その溶けカス(燃えカス?)がこて先にガンガン付着(図3-3)して行きます。はんだのヤニと同様にこての熱をはんだに伝え難くしてしまうのでしっかりこて先クリーナー(図3-4)で掃除し綺麗(図3-5)にする必要が有ります。
図3-2:こて先にはんだのヤニが付着
図3-3:こて先にポリウレタンの燃えカスが付着
図3-4:こて先クリーナー
図3-5:こて先クリーニング後
4. はんだ付け
4.1 練習方法①(ひたすらはんだ付け)
練習はとにかく実際にやってみる事が早道です。練習用の安いユニバーサル基盤を使って図4-1の様にひたすらはんだ付けを1枚もやればおそらく基本的なコツは身に付くはずです。
図4-1:はんだ付けの練習
4.2 練習方法②(電子部品のはんだ付け)
電子部品の中でも特に安い抵抗(100本で100円位)を使って練習します。
抵抗の様な導線の長い部品は最大限導線を配線に利用します。
※すずめっき銅線もタダじゃないですからね、大事に使います。
やり方は図4-2の通りですが抵抗を曲げて切って付けるだけです。
図4-2:電子部品のはんだ付け練習
4.3 練習方法③(ポリウレタン銅線のはんだ付け)
はんだ付け難易度中級のポリウレタン銅線です。
この銅線をサクサクはんだ付け出来たらあなたは既にはんだ付け初心者を卒業したと言えるのではないでしょうか。
おそらく初めはイモはんだを量産する事になるでしょう。
図4-3:ポリウレタン銅線のはんだ付け練習
5. まとめ
いつになったらポリウレタン銅線を上手に使いこなせるのでしょうか・・・はんだ付け職人になるにはまだまだ修行が足りません。^_^;
励みになりますのでよければクリック下さい(^o^)/