NOBのArduino日記!

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趣味は車・バイク・自転車・ラジコン・電子工作です。

電子回路シミュレータLTspiceの使い方!(インストール編)

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LTspiceⅩⅦ
 
 電子回路シミュレータはiPadの「iCircuit」を使っていますが、先日PCの前に座ってiPadで回路シミュレーションしていたら変な気がして来ました
 と言う事で、PC用電子回路シミュレータでは定番の「LTspice(ⅩⅦ)」をインストールしてみましたフリーソフトです!

1.LTspiceとは

 LTspiceLinearTechnologyさんがフリーで提供されている高性能なSpiceシミュレータです。
 回路図入力、波形ビューワに改善を加え、スイッチング・レギュレータのシミュレーションを容易にするためのモデルを搭載。
 Spiceの改善により、スイッチング・レギュレータのシミュレーションは、通常のSpiceシミュレータ使用時に比べて著しく高速化され、ほとんどのスイッチング・レギュレータにおいて波形表示をほんの数分で行うことができます。
 Spiceとリニアテクノロジーのスイッチング・レギュレータの80%に対応するマクロモデル、200を超えるオペアンプ用モデルならびに抵抗、トランジスタMOSFETモデルが使えます。
 
2017年1月27日:Windows 7, 8及び10にLTspiceシミュレータのソフトウエア及び回路モデルをアップデートされています。
リニアテクノロジーさんのサイトより引用させて頂きました

2. ダウンロード

2.1 ダウンロード
 リニアテクノロジーさんのサイトにアクセスし、図3の様にインストールしたいPCのOS名が書かれた「LTspice(windows7,8,and10版)をダウンロード」をクリックして、exe形式のインストールファイルをダウンロードします
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図1:LTspiceダウンロード画面
 
2.2 チェック
 一応ダウンロードしたexeファイルは、実行する前にウィルスチェックを掛けておくと安心です。
 図2の様にダウンロードしたファイルアイコン上で右クリックして「ウィルススキャン」を実行して確認しておきます。
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図2:exeファイルのウィルスチェック!

3. インストール

3.1 実行
 「LTspiceXVII.exe」アイコンをダブルクリックしてインストールします。
 ダブルクリックすると図3の様に「このファイルをインストールしますか?」とセキュリティ警告が表示されますが、図2でウィルスチェックOKでしたので、そのまま「実行(R)」をクリックします
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図3:インストールの実行
 
3.2 インストール
 インストーラーが起動しますので、規約をスクロースさせて確認→「Accept」をクリック→インストール先が「C:\Program Files\LTC\LTspiceXVII」で問題なければそのまま「Install Now」をクリックしてインストールを開始します
 インストールが完了すると「LTspiceXVII has been successfully installed」と表示されますので「OK」をクリックして完了です
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図4:インストール!

4. LTspiceの初期設定

4.1 単位の設定
 インストールが正常に完了すればLTspiceのアイコンがデスクトップ上に出来ていますのでこれをダブルクリックして起動します
 起動した画面メニューの「Tools」→「Control Panel」の順にクリックしてコントロールパネルを開きます。
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図5:コントロールパネルを開く
 
 電子回路では「μ」の記号は良く使いますがキーボードにはこの記号のボタンは無いのでローマ字入力で「maikuro」と入力して変換する必要が有り結構面倒です。
 そこで「μ」の記号に似ている「u」を代用する様に設定を行っておくと便利です。
 コントロールパネルを開いた状態ではデフォルトで「Compressin」のタブが選択されているので、図6の様に「Netlist Options」タブを選択→「Style/Convention」項目内の「Convert ’μ’ to ’u’[*]」チェックボックスにチェックを入れ「OK」をクリックして確定します。
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図6:コントロールパネルで初期設定
 
4.2 グリッドの設定
 LTspiceのメニューアイコン左端に有る「New Schematic」アイコンをクリックして新規作成画面を開きます。
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図7:新規作成画面
 
 次にメニューの「View」をクリックして「Show Grid」チェックボックスにチェックを入れグリッドを表示させます。
 ※「Ctrl+G」をキーボードで入力してもグリッドは表示出来ます。
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図8:グリッドの表示

5. ショートカットキー

  頻繁に使う機能はショートカットキーを覚えておくと便利です!
5.1 コントロールパネル
  図5の方法でコントロールパネルを表示→デフォルトで「Compressin」のタブから「Drafting Options」タブを選択→「Hot keys[*]」をクリックすると登録されているショートカットキー一覧を見る事が出来ます。
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図10:コントロールパネルからショートカットキー一覧を表示
 
5.2 ショートカットキー 一覧
 以下図11~14に示す「Keyboard Shortcut Map」で、「Schematic」「Symbol」「WaveForm」「Netlist」の4つのタブに分かれてショートカットキー 一覧を見る事が出来ます
 またここではショートカットキーを独自のキーに割り当て直してカスタムする事も可能です。
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図11:Schematic
 
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図12:Symbol
 
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図13:WaveForm
 
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図14:Netlist

6. まとめ

 PCで作業出来る「LTspice」の最大の利点はキーボードによるショートカットが使える事ですね!
 iPadiCircuit」はお手軽に使える上にグラフィカルでスマートで良いのですが、慣れればPCのLTspice」の方が作業効率は良さそうです
 
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