NOBのArduino日記!

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趣味は車・バイク・自転車・ラジコン・電子工作です。

リレーの使い方(ALQ112)

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ALQ112
 
 Arduino UNO等のマイコンで大電流(交流100Vで最大10A)!大電圧(250V迄)!をON・OFF出来る便利なリレー(ALQ112)の使い方をご紹介いたします。
 今回は車やバイクなどでの使用を想定して、直流12Vのスイッチ回路を作りました!

1. 仕様

1.1 大きさ
 高容量のスイッチですが製品自体は非常に小型でユニバーサル基板にそのまま使えます。
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      図1:製品寸法と端子図(SDS)
 
1.2 種類
 今回12V電源のスイッチを想定しているのでALQ112を選択しました(別にマイコン電圧の5Vでも可)。
 スイッチ動作電圧別に6種類が売られています。
表1:動作電圧別リレー製品
項目 内容
DC5V ALQ105
DC6V ALQ106
DC9V ALQ109
DC12V ALQ112
DC18V ALQ118
DC24V ALQ124

 

2. 回路図

図2のブレッドボードに載せている部品ですが、
中央:今回のメインリレー(ALQ112)が有ります。
左 :リレーON・OFF信号を出すArduinoUNO!
右 :12V電源で下の赤線がプラス(12V)上の黒線がマイナス(GND)です。
下 :黄線でスイッチの動作コイルに12Vを供給します。赤黒線はスイッチ確認用
上 :UNOの5V信号OFFで12Vをせき止め、ONで通電するNPNトランジスタです。
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図2:回路図

3. プログラム

スイッチ制御のプログラムの例です。
このプログラムを実行すると3秒間隔でスイッチがON・OFF繰り返します。
 
void setup() {
  pinMode(13, OUTPUT);    //Arduino UNOの13番のピンをスイッチ制御に使う
}

void loop() {
  digitalWrite(13, HIGH); // スイッチをONする
  delay(3000);            //3秒待つ
  digitalWrite(13, LOW);  // スイッチをOFFする
  delay(3000);            // 3秒待つ
}
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図1:プログラム例

4. 実験!

 2.回路図、3.プログラムを実際に実験してみました。
 
4.1 スイッチOFF!
 Arduino UNOの13番ピンがOFF(UNOの13番ピンLEDは消灯)ですのでスイッチは通電せずにテスターは「O.L」(オーバーロード)と表示されています。
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図3:Arduino UNOがOFFでスイッチもOFF

4.2 スイッチON!
 Arduino UNOの13番ピンがON(UNOの13番ピンLEDは点灯)するとスイッチもONし、テスターには「30.7Ω」と通電している事が確認できました。
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図4:Arduino UNOがONでスイッチもON!

5. まとめ

 DC5V対応の「ALQ105」を使用すればもっと回路がスッキリと出来ますがArduinoUNOの負荷が大きくなってしまいます。
 Arduino UNOの負荷を減らす為、トランジスタを介して外部電源(12V)を利用しスイッチをON・OFFする回路になっています。
 つまり「Arduino UNOの5VをON!」→「トランジスタで12VがON!」→「リレーの12VスイッチがON!」→「最大150W(例12V、12.5A)流せる!」と、回りくどいですが間に2つ挟む事でArduino UNOの貧弱な数ミリワットで150Wが流せます!
MOSFETを使えばもっと簡単・安い・高性能ですが、リレーがスイッチングする時のレトロなカチカチ音が好きな方におすすめです。
 
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