GPSモジュール(LS20031)
※一覧表を作るのはなかなかしんどかったデス
今回は取得した座標(仮)を実際にマップ上に表示してみたいと思います
1. サンプル
前回の記事よりRMC(Recommended minimum specific GNSS data)がGPSモジュールから出力される情報の中で経度・緯度・時刻・日付・移動速度とラジコンの自動運転に使えそうな情報が詰め込まれていましたのでサンプルとしてそのデータを使います。
表1:サンプルデータ
$GPRMC,142758.900,A,3542.6023,N,13948.6436,E,0.52,237.46,040816,,,A*6D
2. 緯度・経度
場所を数値的に表現する方法の一つが緯度・経度です。地理学的経緯度と呼ばれるこの方法は、南北を表す緯度と東西を表す経度の2つの要素から成り立ちます。
※PASCOさんのサイトより引用させて頂きました
2.1 緯度とは?
緯度(いど、英訳:latitude)とは、赤道を0°とし、南北へそれぞれ90°まで表します。北緯90°,南緯90°はそれぞれ北極,南極です。この角度は、その点に接する線と北極と南極を結ぶ地軸との成す角を表します。
2.2 GPSから出てくる緯度
表1より緯度のデータは「3542.6023,N」の部分です。
つまり「35度42.6023分」と読む事が出来ます。
また「N」は「North」の頭文字で「北緯」です。※日本で使うことは有りませんが南半球にいると「S」が付き、これは「South」で「南緯」です。
この二つを足して「3542.6023,N=北緯35度42.6023分」と読めます。
2.3 経度とは?
経度(けいど、英訳:longitude)とは、旧グリニッジ天文台跡(ロンドン)を通る南北の線を0°とし、東西へそれぞれ180°まで表します。東経180°と西経180°は同じ場所を示します。 (南北に通る線を子午線といい、旧グリニッジ天文台跡を通る基準となる子午線を本初子午線といいます。) この角度は、その点を通る子午線と本初子午線との角度を表します。
表1より経度のデータは「13948.6436,E」の部分です。
つまり「139度48.6436分」と読む事が出来ます。
この二つを足して「13948.6436,N=東経139度48.6436分」と読めます。
3. 地図に表示!
2.経度・緯度で分かったことをまとめると以下の様に読めました。
表2:サンプルデータ緯度・経度の訳
3542.6023,N,13948.6436,N = 北緯35度42.6023分、東経139度48.6436分
3.1 座標の単位
因みに表2の座標は前に最上階まで行ってきたスカイツリーにしておきました(笑)
試しにYAHOO!地図の検索欄に表2の「3542.6023,N,13948.6436,N」と入力し検索すると目的のスカイツリーから500m程右下にズレてしまいます。※「北緯35度42.6023分、東経139度48.6436分」で検索は出来ませんでした。
ズレが生じるのは、表2では「度」と「分」の2つの単位を使用していますが、地図検索エンジンでは「度」のみを使用している事が原因です。
3.2 単位変換方法
やり方としては「分」を60で割れば「度」になります!
3.3 単位変換
以下計算してみました。
○緯度:北緯35度42.6023分=北緯35度+(42.6023)÷60=北緯35.710039度
○経度:東経139度48.6436分=東経139度+(48.6436)÷60=東経139.810726度
3.4 YAHOO!地図で検索!
3.3で単位変換した値を緯度・経度の並びで「35.710039,139.810726」と入力し検索した結果を図1に示します。
4. まとめ
スカイツリーに見事にポイントが合いました!
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