■lcd.autoscroll関数
lcd.autoscroll関数は、LCDの自動スクロールをオンにします。
これにより、ディスプレイへの各文字出力は、前の文字を1スペース分押します。
現在のテキストの方向が左から右(デフォルト)の場合、ディスプレイは左にスクロールします。
現在の方向が右から左の場合、ディスプレイは右にスクロールします。
これは、新しい文字をLCDの同じ場所に出力する効果があります。
■使用例
Arduino IDEで使用するlcd.autoscroll関数の使い方は以下の通りです。
試しに図1の様にHD44780系LCDとArduino UNOを接続し下記プログラムを実行すると、LiquidCrystal関数で任意のLCDインタフェースピンを関連付けることにより、ライブラリを初期化し、lcd.begin関数でLCDの列と行の数を設定します。
lcd.setCursor関数でカーソルを(0,0)に設定し、lcd.print関数で0から9までの出力します。
次にlcd.setCursor関数でカーソルを(16,1)に設定し、lcd.autoscroll関数で自動的にスクロールするようにディスプレイを設定し、lcd.print関数で0から9まで出力します。
最後にlcd.noAutoscroll関数で自動スクロールを無効にし、lcd.clear関数で次のループの画面をクリアします。
LCD(HD44780系) | Arduino UNO |
VSS(1ピン) | GND |
VDD(2ピン) | 5V |
V0(3ピン) | 10kΩ可変抵抗のワイパ‐端子(5V-GND) |
RS(4ピン) | D12 |
R/W(5ピン) | GND |
Enable(6ピン) | D11 |
DB0(7ピン) | open |
DB1(8ピン) | open |
DB2(9ピン) | open |
DB3(10ピン) | open |
DB4(11ピン) | D5 |
DB5(12ピン) | D4 |
DB6(13ピン) | D3 |
DB7(14ピン) | D2 |
LED+(15ピン) | 220Ωを介した5V |
LED-(16ピン) | GND |
#include <LiquidCrystal.h> const int rs = 12, en = 11, d4 = 5, d5 = 4, d6 = 3, d7 = 2; LiquidCrystal lcd(rs, en, d4, d5, d6, d7); void setup() { // LCDの列と行の数を設定します。 lcd.begin(16, 2); } void loop() { // カーソルを(0,0)に設定します。 lcd.setCursor(0, 0); // 0から9までの出力します。 for (int thisChar = 0; thisChar < 10; thisChar++) { lcd.print(thisChar); delay(500); } // カーソルを(16,1)に設定します。 lcd.setCursor(16, 1); // 自動的にスクロールするようにディスプレイを設定します。 lcd.autoscroll(); // 0から9まで出力します for (int thisChar = 0; thisChar < 10; thisChar++) { lcd.print(thisChar); delay(500); } // 自動スクロールを無効にします。 lcd.noAutoscroll(); // 次のループの画面をクリアします。 lcd.clear(); }
図1:プログラム例
■構文
lcd.autoscroll()
■パラメータ
lcd:LiquidCrystal型の変数
■戻り値
特に有りません。
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