Arduino IDE(Serial.prinrlnの使い方)

Serial.println

Serial.printlnはシリアルポートへテキストデータ(ASCⅡテキスト)と、末尾に改行※1を付け出力します。

改行※1：キャリッジリターン(ASCIIコード13あるいは'\r')とニューライン(ASCIIコード10あるいは'\n')

Arduino⇒PC等へデータ(文字列も数値もテキスト形式)を送信する際に使用します。

使用例

Arduino IDEで使用するSerial.printlnの例は以下の通りです。

試しにこのプログラムを実行すると、1秒間隔で1～99迄の整数がランダムにPCのシリアルモニター上に表示されます。

void setup() {          //一回だけ実行する
  Serial.begin(9600);   //9600bpsでシリアルポートを開く
}

void loop() {           //{}内を無限ループで実行する
  int i = random(1, 100); //iに1～99迄のランダムな整数を代入
  Serial.println(i);    //iの値をシリアル出力します
  delay(1000);          //1000ms(1秒)待ちます
}

図1：プログラム例

※ArduinoIDEリファレンス

Serial.println(data, format)のパラメータ

data : 出力するデータ(全ての型)を指定します

format : 基数または有効桁数(浮動小数点数の場合) を指定します。

参考に命令文とその出力結果を表1に示します。

表1：命令と出力結果
命令	出力	備考
Serial.print(78)	78	整数はそのまま出力
Serial.print(1.23456)	1.23	小数点以下2桁まで出力
Serial.print('N')	N	一文字単位で出力
Serial.print("Hello world.")	Hello world.	一文字単位で出力
Serial.print(78, BIN)	1001110	2進数で出力
Serial.print(78, OCT)	116	8進数で出力
Serial.print(78, DEC)	78	10進数で出力
Serial.print(78, HEX)	4E	16進数で出力
Serial.println(1.23456, 0)	1	少数点以下0桁まで出力
Serial.println(1.23456, 2)	1.23	少数点以下2桁まで出力
Serial.println(1.23456, 4)	1.2346	少数点以下4桁まで出力